～新大久保へ行って韓国料理を堪能～

韓国料理というと「辛い」とか「真っ赤」というイメージしか持っていない人が大勢いるけれど、実はなかなかに奥が深いものだ。私は生まれて初めて本場韓国で作られたキムチを食べた時に、その美味しさに圧倒されてしまった経験がある。

もう何年も前のことになるけど、当時、韓国企業の日本支社に勤務していた弟が出張で頻繁に韓国へ行っていた。その時に向こうで買って来てくれたキムチがものすごく美味しかったので、本当にビックリしてしまった。それまで食べたことのあるキムチと言えば、見た目通りに口がヒリヒリするほど辛くて、辛すぎるあまり味自体はさっぱりわからないというものばかりだった。それが、弟がお土産に買って来てくれたキムチの場合は、見た目は真っ赤でものすごく辛そうに見えるのにも関わらず、ちゃんと旨みが感じられる味だった。辛いけど辛くないという何とも不思議な体験だったのだけど、それ以来、私の韓国料理に対する認識が大きく変わった。だから、弟が韓国企業からアメリカの企業に転職してしまった時には、もうあのキムチが食べられないと思って、とてもガッカリしてしまった。多分、今ならネットで取り寄せることができるのだろうけど、商品名を忘れてしまったので、どうしようもなくて諦めている。でも去年あたりから、子供たちと新大久保の韓国料理店へ食事をしに行き始めた。今住んでいる家の近所には韓国料理の店が全然ないので、少し遠いけれど、新大久保まで足をのばしている。子供といってももう成人しているので、韓国のお酒を飲みながら料理を食べて来ることができて、とても楽しい。


↑本格スンデが人気の「コリアスンデ家」の「モドゥム（盛り合せ）」スンデと豚足の盛り合わせ

最近、子供たちが気に入ってしょっちゅう行っているのが、スンデの専門店だ。私自身はスンデが少し苦手なので、海鮮チヂミやナクチポックム、チャプチェなんかを食べているのだけど、2人の子供はスンデポックムやスンデクッパを注文して喜んで食べている。スンデと言っても知らない日本人が多いかもしれないので一応説明しておくと、豚の腸に春雨・もち米・ニラ・ネギを詰め込んだものを豚の血で煮詰めた料理のことだ。血で煮詰めると聞くと何となくグロテスクに感じてしまう人もいるかもしれないけど、要するに韓国風ソーセージみたいな物だと考えてもらってよいのではないかと思う。

私は韓国へは行ったことが一度もないけど、韓国の屋台では必ず売られているとてもポピュラーな料理なのだと聞いた。その店には私の大好物のキノコがたっぷり入ったプルコギなどもメニューにあるので、何度行っても飽きることがない。新大久保には本格的な韓国料理店がたくさんあるから、もっと他の店を開拓してみたいという気持ちもあるのだけど、今行っている店の料理がとても美味しいので、当分通い続けることになりそうだ。

2014/03/18 15:16 入力