～日本のコリアンタウン「新大久保」の歩き方～

日本に韓流ブームが訪れてから早10年が経ちました。きっかけになった韓国ドラマは、当時社会現象となり、そのロケ地をめぐるツアーや関連商品などが大ヒットとなりました。その後も、韓国のアイドルグループによるK-POPが日本のチャートを席巻し、次々と韓流スターが誕生しました。現在はそのブームは落ち着きつつありますが、新大久保にはこうした韓流ブームのメッカとして、多くの韓国流ファンが訪れています。未だにテレビの取材などが多く行われており、注目の街であるのは変わりありません。JR新大久保駅の乗車人数は、2012年の一日の乗車人数の平均は、41545人を記録しました。韓流ブームが始まる前までは35000人前後で推移していましたので、その人気ぶりがわかるデータの一つです。

この新大久保駅周辺は、コリアンタウンといわれており、韓国系の住民が多く住んでいます。韓国エステや韓国料理店の他、中華料理屋やタイ料理・トルコ料理など、多くのアジア料理屋さんが所狭しと軒並びます。街の看板にはハングル文字が踊り、東京にいながら韓国へ小旅行をした気分を味わえます。メインストリートは3本あり、大久保通りと職安通り、そして通称「新大久保の竹下通り」や「イケメン通り」などと呼ばれる裏路地に、多くのお店が集まっています。それぞれの通りにも特色があります。


駅を出たらまず右折しますと、東新宿駅方面へまっすぐ通る大通りがあります。ここがメイン通りの一つである「大久保通り」です。ここには飲食店やアイドルグッズを扱うお店が集まっています。それに南方面に平行してある大きな道が「職安通り」です。大手ディスカウントショップを中心に、コスメグッズやお土産などを扱う小さなお店が密集しています。韓国食品を扱うスーパーも何店舗かあります。そして、2つの通りをつなぐ脇道が3つ目のメインストリートとなる通りです。ここには、カフェやファッションなど化粧品店などが並び、新規出店も多い通りとなっています。また、露店や屋台なども見ることができます。

一昔前までは駅前にはパチンコ店やスポーツ用品店などどこにでもある風景が見られましたが、今はそれらは韓流複合施設に様変わりしており、全国から韓流ファンが集まる一大観光地にその姿を変貌しました。昔は治安もあまりよくないという話もききましたが、今は安全な街となっています。しかし、現在日本の嫌韓団体によるデモが時折行われていることもあります。せっかく楽しみに行くのに、こういったデモに出くわしてしまっては水を差されてしまいます。インターネットなどでこうした情報を事前にある程度収集することができますので、気になるようでしたらチェックしておきましょう。

2014/03/24 17:39 入力