新大久保なら本場である韓国と同じキムチを味わうことが出来る

今やすっかり私達日本人にとっても馴染み深くなった外国の食べ物の一つに「キムチ」があります。他にもいつの間にやら日本人にとっては当たり前となってしまった外国の食べ物はたくさんあります。カレーなんかはその代表とも言うべき存在ですが、キムチもお隣の国である韓国のものということもあり、日本人にとって馴染みやすい漬物の一種であるということから今では食卓に上がることも珍しくなくなっています。しかし、実は本場韓国でのキムチと日本のものとでは全くと言っていいほどの別物であるということはあまり知られていません。カレーがそうであるように、日本人は外国の食べ物を日本人風にアレンジするのが得意であり、その結果として本来その食べ物がどのようなものであるかを知らないことが多いのです。


↑新大久保にあるスーパー「韓国広場」

日本で一般的に食べられているキムチと本場のものでは一番の大きな違いは乳酸発酵しているかどうかということです。乳酸発酵というのは乳酸菌による働きで食べ物をおいしくする方法の一つであり、私達の身近にも乳酸発酵によって作られている食べ物はたくさんあります。ヨーグルトは多くの人が知っている乳酸菌発酵食品ですし、乳酸菌飲料というものがあるほど美味しいだけではなく乳酸菌発酵食品は健康にも良いとされています。また、乳酸菌が発酵することによって腐敗の元となる悪い菌を寄せ付けないという効果もあります。そんな便利なだけではなく食べ物を美味しくしてくれる乳酸菌の力が本場のキムチではうまく利用されているのです。

それでは何故日本のものは乳酸発酵せず、本場のものは乳酸発酵しているのかというとそれは材料に違いにあります。日本のものは日本人に親しみやすいようにと辛い浅漬といった感じで作られていますが、本場のものは動物性タンパク質も利用することで乳酸発酵を促し、味に深みやコクを与えているのです。本場のキムチは慣れていないと最初は酸味や辛さに驚きますが、慣れてくるとその味わい深さが病み付きになるほどの素晴らしい食品なのです。

そんな美味しい本場のキムチを食べるにはやはり韓国まで行かなくては駄目なのかと思われるかもしれませんが、日本でも本場と同じものが食べられる場所があります。それは新宿のお隣にある新大久保です。新大久保はコリアタウンとしても有名であり、そこには同じ韓国人向けにも様々なお店が並んでいるのです。同じ韓国人向けに販売されているということは、当然日本風にアレンジされたものではなく韓国のものと変わらないキムチが食べられるということでもあります。今までたくさん食べてきたけれど、まだ本場のものは味わったことが無いという人は新大久保で是非本場の味を堪能してみてください。

2014/04/10 15:43 入力