韓国ラーメン文化
韓国はインスタントラーメン消費率世界1位で、一人あたりの消費量が年間で約80食の世界最大のラーメン大国です。
まず、インスタントラーメンの歴史から振り返ってみましょう。
世界で初めてインスタント麺が発明されたのは日本です。1958年に「チキンラーメン™」が誕生し、食文化に革命を起こしました。5年後、韓国の三養食品が日本のインスタントラーメンを技術導入し、「チキン湯麺」を出したのが始まりです。三養食品の会長は韓国の食糧問題に特別な関心を持ち、研修先の日本でインスタントラーメンを発見し直ちに技術道入をしたのがきっかけです。
韓国でラーメンといえばインスタントラーメンをさし、生麺を使う生ラーメンは一般的ではありません。生ラーメンは日本のラーメンをさし、生ラーメン専門店という形で存在します。日本でインスタントラーメンというと、「自宅で食べる手抜きご飯」のイメージだと思います。しかし韓国では、食堂や屋台でこのインスタントラーメンを調理したものが料理として出されるくらいの、メインに近い料理です。インスタントラーメンに、野菜、卵、餅、餃子、キムチ、チーズなど多様な具を加ええたものがメニューにあり、その種類はとても豊富です。また、鍋料理のプデチゲにはインスタントラーメンがかかせません。鍋料理等のしめとして用いられることもあります。伝統食のトッポッキにインスタントラーメンを入れた「ラポッキ」という料理も定着しています。もちろん、夜食やおやつとして家でも食べられています。
現在販売メーカーは60社ほどあり、辛ラーメンをはじめとした様々な種類のラーメンがあります。最近は辛ラーメン以外のラーメンも日本で多く取り扱われるようになってきました。気になる韓国での人気ランキングを見てみましょう。売上高ベスト5です。
1. 辛ラーメン
2. 安城湯麺
3. オリーブチャパゲティ
4. 三養ラーメン
5. ノグリ
やはり1位は、日本でも知名度が高く、世界的にも有名な辛ラーメンでした。市場占有率20%と圧倒的な人気を誇っています。2位の安城湯麺は、辛さ控え目で、歯ごたえのある麺が人気です。3位のチャパゲティは、スパゲッティの麺とジャジャン麺のソースという一見びっくりな組み合わせですが、癖になる味! と人気があります。4位の三養ラーメンは、初めて韓国で発売されたインスタントラーメンです。肉を煮だしたスープが美味しいと評判です。5位のノグリは、少し太めの麺と昆布でだしを取り一見、日本のうどん風ですが、味はわりと辛めです。
最近韓国で発売され、即発売中止になった「辛ラーメンBKACK」も新大久保のスーパーで販売しています。これから幻になること間違いなし!!
また、今韓国で大人気の「コッコ麺」も、すでに入荷されています。あっさりチキン味のスープですが、後味がじわじわと辛いです。
韓国インスタントラーメンの特徴は、作り方だと思います。日本では最後に粉末スープやソースを入れますが、韓国では最初に入れて煮立たせたあとに麺を入れて煮込みます。こうすることにより、味が麺にしみわたり、より美味しくなります。
今、新大久保のスーパーでは、韓国インスタントラーメンをほぼ全種類楽しむことができます!ぜひ、試してみてください♪
2011/09/01 11:33 入力