冬に食べたい韓国の鍋料理を新大久保で
近年、多国籍料理が食通の間で注目されるようになり、冬の寒いシーズンに最適なお料理として鍋料理も話題を集めています。中でも、韓国の鍋料理が評価を高めており、コリアンタウンとして幅広いテイストの飲食店が軒並み営業している新大久保で食べる韓国の鍋料理が人気を集めています。辛味のあるチゲやチョンゴルなどが主流となる鍋の中、近年、新大久保で食べることのできる専門店までがオープンしているのが、タッカンマリと呼ばれる辛くないタイプの鍋です。
↑写真はイメージです。
日本人の舌にも相性の良い味わいが魅力の1つで、鶏の水炊きに近いスープや食材で作られています。タッカンマリとは、鶏を意味するタッ・1羽を意味するカンマリの言葉通り、鶏を豪快に1羽まるまる煮込むお料理になります。新大久保で食べる鍋で評判を集めている理由の1つがパフォーマンスにもあり、提供される鍋に豪快に盛り付けられている鶏肉を調理スタッフがハサミで豪快に切り分けてくれます。ブランド鶏を使用し、灰汁を丁寧に取り除き、長時間かけて煮込むことにより、黄金色した透き通ったスープに仕上げることができます。タッカンマリの食材には鶏がメインであるものの、その他にネギやジャガイモ、モチモチとしたお餅のトッポッキなども一緒に煮込まれます。専門店であることから、追加トッピングとして鶏はもちろん、カルグクスと呼ばれるうどん麺を加えるなどのオリジナルな食べ方も楽しむことができ、ニンニクの風味が効いているのも特徴です。
また、食べ方にも違いがあり、食べる直前に醤油や酢、マスタード、さらにお店オリジナルとなる唐辛子を意味するタテギや薬味入りコチュジャンを混ぜたタレにつけて食べるのが通の食べ方です。つけダレは、淡白な鶏肉に合う調合で作られており、辛味が苦手な方向けにはタテギを加えず、辛党の方はタテギを追加して食べるなど、1人1人の好みの食べ方が展開できます。長時間煮込まれることでコラーゲンも抽出されるため、女性たちに人気が集中しています。カルグクスのシメの後、残ったスープにご飯を投入し、焼き飯風やおじやとして最後まで美味しく食べられるのも韓国の鍋料理の特徴でもあります。
また、数多くの飲食店が軒並み営業しているため、様々なカタチでタッカンマリが提案されていて、漢方に用いられる食材を加えたり、タッカルグクスとして1人でも鶏鍋を堪能できる調理法で提供する飲食店も増えていて、お一人様からファミリー、グループで楽しめるのも辛味スープとは違うタッカンマリの魅力です。子供からご年配の方々までが味わえ、調味ダレで辛味を調節できるため、冬の寒い時期だけではなく、1年通して食せる庶民の味として話題を集めています。
2016/11/16 16:10 入力