サムギョプサルの全て~ Ⅰ
新大久保で、おそらく一番食べられている「サムギョプサル」。 そのサムギョプサルをもっと美味しく食べるために、サムギョプサルについて色々と探っていきます!!これを読めば、新大久保で人気ナンバー1メニューであるサムギョプサルの、美味しい食べ方や、珍しいサムギョプサルなどなど、サムギョプサルの全てがわかります!
●サムギョプサルとは?
サムギョプサルとは、豚の「バラ肉」の部分で、筋肉と脂肪が交互に三層になっているので三枚肉とも言います。韓国の焼肉料理の中で最もメジャーな大衆的料理です。昔の韓国では豚より牛の方が珍しく高かったため、庶民層では一般的に豚肉を食べたそうです。豚には、蛋白質つまり各種の必須アミノ酸が多く含まれており、活力を増進させるビタミンB1も牛肉より10倍も高いため、お米を主食とするアジア人にとっては、欠かせない食べ物です。美容食として女性にも人気があり、豚肉のコラーゲンと生野菜を一度に取れるので健康にも良いと言われています。
食べ方は、味付けしていない豚の三枚肉を厚めにスライスし、鉄板上で表面がカリッとなる程度に焼いて食べる料理で、特徴は斜めになっている専用の鉄板で焼くことです。ジンギスカン鍋のように、中央が盛り上がっているタイプのものもありますが、これは余分な脂身を落とすためです。焼けたお肉は、岩塩を溶いたゴマ油につけたり、青唐辛子のスライスやネギの和え物、生もしくは一緒に鉄板上で焼いたニンニク、少量のサムジャン(味付け味噌)や白飯などと一緒にサンチュやエゴマの葉などに巻いて食べます。各自で自由にアレンジできるようにするため、サムギョプサル以外にも、食卓上に調味料や葉菜類を用意するのも定番です。
それまで大衆的な焼肉だったサムギョプサルでしたが、10年前あたりから外食産業では、新規参入した店が差別化のために新しいサムギョプサルを開発することから多様化が進み、ワインに漬け込んだ「ワインサムギョプサル」や、各種ハーブに香り付けをした「ハーブサムギョプサル」が、江南などソウルの人気スポットに登場し、ファッショナブルな店で提供されるようになると、新たなイメージで若者を中心に人気を拡大することになりました。このような新しいスタイルのサムギョプサルの登場により、スタンダードなサムギョプサルにも、肉塊から焼き始めてスライスしたり、卵やキムチを同時に焼いたりすることが定番になりつつあるなど、変化が生じてきています。最近では「ワインサムギョプサル」、「ハーブサムギョプサル」の他、「緑茶サムギョプサル」、「コチュジャンサムギョプサル」、「トックサムギョプサル」、「チーズサムギョプサル」、「ハチノスサムギョプサル」など様々なサムギョプサルが登場しています。これらのほとんどは新大久保で実際に食べることが出来ます!!
●3月3日は”サムギョプサルの日”
韓国で数字の3は「サム」と発音し、豚バラ肉(三枚肉)は「サムギョプサル」と言います。3月3日は「サム」が並ぶことから、サムギョプサルの日となったようです。この日は韓国のスーパーで豚肉のセールが行われます。
NEXT→「サムギョプサルの焼き方・包み方」に続く…
2012/04/24 17:29 入力