新大久保で講師を務めるイケメンダンサーへインタビュー2
新大久保にあるK-POP DANCE STUDIO「YAMA&HOTCHICKS」で講師を務めるダンサーのパク・チャンホ氏にインタビューを行いました。
-最も影響を受けたダンサーは。
僕が22歳のとき、ポッピン・ヒョンジュンという韓国で有名なポッピン(POPPIN)ダンサーと一緒にダンスをする機会がありました。彼は、ダンサーという職業は自分自身が楽しみながら踊らなければならないという考えの持ち主でした。上手にかっこよく見えるのもいいが、楽しんでできるダンスを踊りなさい、と…。そんなマインドが、今でも僕がダンスをするときの基準になっています。
-振り付けをするときに心がけていること。
まずは、担当するアーティストがどのようなコンセプトで活動するのかを考えた上で、音楽のイメージに合わせて動きを作っていきます。そして、アーティスト本人が持っているダンスの実力も重要なポイントです。実力相応の振り付けでなければ、ダンスを消化することができませんからね。どれだけ良い振り付けを考えるかが重要なのではなく、彼らに何を教えることができるのか、を常に念頭に置いています。また、すべてを一人で振り付けしている訳ではありません。僕よりも上手なダンサーがたくさんいるので、一緒に考えて、コンセプトなども話し合いながら作り上げていきます。日本でデビューして間もない「A-JAX」というグループも僕がダンストレーニングを担当したので、ぜひ注目してみてください。
-日本でのK-POPブームについて。
まずは「不思議だな」と感じています。そして、素直にK-POPを好んで聴いてくださることを有難く思います。いつも歓迎してくださるので、公演ステージに立つ者として感謝の気持ちでいっぱいです。海外の方々がK-POPに興味を持ってくださることで、お互いにコミュニケーションが図れ、それによって僕たちも海外活動に順応できるのです。K-POPブームは、タイミングや運もあってのことだと思いますが、その中に歌手の努力があり、多くの力が合わさってできた結果なのではないでしょうか。僕たちダンサーも少しでも力になれればうれしいです。
-日韓でのダンサー文化の違いは。
韓国のダンサーたちは、すべてのダンス(ジャンル)を学びたいという思いが強いようです。実力者のダンスをよく見て、いい意味で真似ようと努力し、互いに得意のダンスを教え合います。日本のダンサーたちは、自分自身のダンスに自信とプライドを持っていて、自分ならではのダンススタイルが明確にあるように思います。僕が教える立場になっても、僕に教わったままではなく、自分のスタイルにアレンジして踊れるところが韓国とは違うようですね。
-今後どのような活動をしたいか。
ダンサーとして若さや体力だけでできる年齢は超えたと思っています。今後は、舞台演出など、さまざまなことを経験していきたいですね。それから、僕が持っているノウハウやダンスに対する考え方をもっと伝えていきたいです。
-これからダンスを習う人にアドバイス。
「ダンスを始めてみたい」という気持ちがあれば、躊躇(ちゅうちょ)することなく最初の一歩を踏み出してみてください。始める前からあれこれ悩んでしまう人も多いようですが、僕の経験から言うと、まず大きなことに挑戦してみれば、小さな悩みは自然と解決していくものです。迷ったままで時間だけが過ぎ、結局できなくなってしまっては何の意味もありません。アジアの音楽文化を共有できる環境の中で、多くの方々にダンスを楽しんでいただければと思います。
-インタビューをご覧の方々へ。
ダンスは、決して難しいものではありません。好きな歌手やグループのダンスを真似てみるだけでも良いですし、ダンス好きな友人と集まって踊ってみるのも楽しいと思います。「踊ってみたい」と思ったら、ダンススクールへ足を運び、ダンス文化がさらに発展するように、みんなで盛り上げていきましょう。そして僕たち「YAMA&HOTCHICKS」の活動もぜひ応援してください。頑張ります!
2012/08/27 17:12 入力