「ポッサムキムチ」は「ポサムキムチ」とも呼ばれますが、ポッサムは韓国語で包むという意味です。
つまりポッサムキムチは「包んだキムチ」という意味になるのです。
王様のキムチと呼ばれるように、宮廷料理です。
色はとても上品な赤色ですが、あまり辛くありません。 基本的な薬味に梨、牡蠣、栗、ナツメなどを入れて作るキムチでこれらの材料の味が浸透した頃が食べ時です。
一般的な材料
・白菜
・大根
・せり
・芥子菜
・にんにく
・ねぎ
・生姜
・糸唐辛子
・栗
・松の実
・なつめ
・唐辛子粉
・石持の塩辛
・生がき
・たこ
・あわび
・食塩
・砂糖
・天日製塩
ポサムキムチの作り方
①白菜及び大根の塩漬け長くて葉の多い白菜を選んで2等分し、
水に天日製塩を溶かした塩水に漬け込みます。
後で包む為に使う広い外葉は別に準備しておき残りは3-4cmの大きさに切って
塩漬けします。
②下ごしらえをします。
・たこは塩水で洗って皮をむき、ナイフでたたいて3-4cmの大きさに切ります。
・あわびはきれいに洗って薄く切ります。
・梨、栗は皮をむいて薄く切ります。芥子菜、せり、ねぎはきれいに洗って、
4cm位の大きさに切ります。
・なつめは千切りにします。にんにく、生姜は皮をむいてみじん切りにします。
③キムチ作りです。
・白菜、大根、水産物、薬味、唐辛子粉を入れて混ぜ合わせながら
薄い石持の塩辛で塩加減します。
・幅15cm程の大皿に包む為の白菜の葉を広げて、その上に用意しておいた材料を載せて、栗、糸唐辛子、 松の実、なつめなどを少しずつ入れて葉で包みます。
・容器に詰め込み、塩辛と食塩を加減した汁をキムチがひたひたになるまで注ぎます。
以上で出来上がりです。
ポサムキムチとは
韓国では王様キムチと呼ばれ、十種類以上の具を豪快に包んだ贅沢なキムチです。
開城地方の名物で、イカや牡蠣などを生のまま白菜の葉で包んで漬けるのが特徴です。この他に茹でた牛肉も具として使われています。お正月や祝い事の膳などに用意されます。
包み方のポイントは、中くらいの大きさの鉢に塩漬けした白菜の葉を少しずつ重ねて広げ、用意した具を詰めたらまわりの葉で包んでいきます。
0度~5度で保存する場合には、約5日ほどで食べごろとなります。その後10日はもちます。食べるときは、一包みずつ器に盛り、包んだ白菜の葉を解いて食べます。
キムチは、主材料の他に多種多様な副材料をたくさん使うので、色々な栄養素が含まれていますが、特徴的なのは、発酵によってそれまでなかったビタミン類が生まれることです。ビタミンB1、B2、B12などのビタミンB群が主なものです。これは発酵の始まりには一時減少しますが、発酵のピーク時の食べるころになると最も多くなります。キムチはとても栄養価が高い食べ物なのです。