ドジョウを使ったチュオタンは、昔から庶民がよく食べた伝統健康食で、時期的には秋が一番おいしいそうです。その理由は冬眠の準備をするため夏の間中いっぱい食べて太るからとかで、この時期のドジョウはたんぱく質が豊富でカルシウムやビタミンA・B・Dが多いので精力増進、強壮剤として有名です。韓国の民間療法ではドジョウは痔や関節炎の治療にも使われ、特に陰萎症にドジョウを茹でて食べると良いと昔からよく食べられてきたスタミナ食です。
一般的な材料
・ドジョウ
・青い唐辛子(なかったら獅子唐で)
・ニンニク
・塩、醤油(仕上用)
・塩(下ごしらえ用)
・白菜、
・牛モツ
・味付け{粉サンショウ・コショウ・おろしたニンニク・おろした生姜・ネギ}
チュオタンの作り方
①まずドジョウをしめます。深い器に入れ塩を振り込んで、30分くらいしてから
よく水洗いします。塩の量が足りないと水洗いの際ドジョウが生き返ります。
鍋に水4カップをドジョウをいれ軟らかくなるまで煮ます。
②牛モツの下ごしらえです。脂肪を取り除き、塩でもみきれいに洗います。
鍋に水とニンニクをを入れ牛モツがやわらかくなるまでしっかり茹で、
牛モツを取り出し冷ました後一口大に切ります。茹で汁は一度こしておきます。
③白菜は一枚づつはがし、きれいに洗い、ネギは斜め切り、
獅子唐はみじん切りにしておきます。
④茹で上がったドジョウを茹で汁を少しだけ残して茹でこぼし、
ミキサーにかけます。
⑤ミキサーにかけたドジョウを鍋に入れ、牛モツの茹で汁とよく混ぜ合わせます。
⑥ ⑤の鍋に牛モツ、白菜を入れ白菜が柔らかくなるまでよく煮込みます。
⑦ ⑥に、味付けをいれ塩、醤油で味を調え、ひと煮立ちさせて出来上がりです。
チュオタンとは
ドジョウのスープで、夏から初秋にかけてのスタミナ食です。
「チュオ」は漢字で鰍魚と書きドジョウのことで、「タン」はスープです。ドジョウのことを一般的にミクラジと呼ぶため、「ミクラジタン」と称することもあります。ドジョウを丸のまま使用するソウル式と、全体をすりつぶして作る南部式の2種類があります。具にはニラ、ゼンマイ、ズイキ、豆モヤシ、ネギなどを入れ、テンジャン(韓国味噌)、コチュジャンなどで味をつけます。仕上げには粉山椒をふりかけて薬味とします。
主に専門店で供されるメニューですが、南部地域では一般の食堂で他のメニューと並びチュオタンを置いているところもあります。
ドジョウを利用した料理としては、他にドジョウと野菜を甘辛く蒸し煮にしたミクラジスッケ」、丸のまま鍋料理にした「ミクラジジョンゴル」、揚げ物にした「ミクラジティギム」などがあります。