水キムチの一種とクルギムチを含むパンチャン(惣菜)で、大根、梨、ゆずなどを丸のまま入れて漬けます。腹にしみるさわやかな涼味が特徴です。
一般的な材料
・大根
・ミネラルウォーター
・花塩
・砂糖
・一緒につけるもの
-梨
-玉ねぎ
-青陽唐辛子
-赤唐辛子
-万能ねぎ
-にんにく
-生姜
トンチミの作り方
①大根に花塩と砂糖をふり、30ほど漬けておきます。
大根から出た水分は捨てます。
② ①に一緒につけるものを加えます。
③ミネラルウォーターを注ぎ、花塩と砂糖をふります。
常温に一日置き、冷蔵庫で一週間寝かせれば食べられます。
トンチミとは
トンチミは唐辛子粉を用いずに、塩水に韓国特有のミニ大根を丸ごと漬けて作る水キムチです。韓国では晩秋のキムジャンシーズンに大量に漬けこみ、翌年の春まで味わいます。
小さな大根を塩に一日漬けた後、塩水を足し、ねぎ、生姜、にんにく等を入れ、1カ月程度熟成させ食します。梨や柚子を一緒に入れると香りが引き立ちます。唐辛子粉を使わずに塩水に大根を漬けて作る方式は長い伝統を持つもので、トンチミは初期のキムチの姿を最もよく維持していると言えます。
トンチミは香りがよく、すっきりしていて消化を助けるので、お年寄りや体の弱い人には必須品です。乳酸発酵した漬け汁は喉ごしがすっきりしていて、食欲不振や二日酔いを癒す効果も高いです。また、トンチミの汁には様々な用途もあり、ご飯を入れたり、冷麺(ネンミョン)の汁に使ったりします。温度の低いところで保存し、材料の自然の旨みを醸すように、じっくりと発酵させるのがおいしく作るコツです。0度~5度の温度で保存する場合、15日後から食べごろとなります。それ以降も5度以下のところで保存すれば、2~3カ月はおいしく頂けます。食べるときは、大根、わけぎ、梨をそれぞれ食べやすい大きさに切り、汁と一緒に器に入れます。