牛の肉・内臓等を長時間煮込んで作るシンプルなスープ料理で、よく似た料理で「ソルロンタン」があります。
両者は味は似ていますが、作り方には多少差があり、一般的にソルロンタンは骨を入れて骨髄まで煮出されているので白濁したスープに対し、コムタンには骨は入れなく透明なスープです。また、コムタンは胃、小腸等の内臓肉を入れるためソルロンタンに比べ濃厚で油っこいです。
一般的な材料
・牛テール肉
・香味野菜{ねぎ(青い部分・生姜 ・たまねぎ・にんじん}
・大根
・白ねぎ
・塩こしょう
・あらびきこしょう
コムタンの作り方
①香味野菜を準備します。生姜は適当な大きさに、にんじんは2~3等分に、
たまねぎはまるごと一個です。
②あくを取りながら中~弱火で蓋をして5、6時間ひたすら煮ます。
(途中4時間目くらいで香味野菜は全て取り除きます。)
③お肉が柔らかくなったら火を止めます。
このまま一晩置いた方が美味しいです。
④スープの具を作ります。大根・ねぎは薄く切ります。
⑤食べる時に温め、大根を入れて火が通るまで煮ます。 塩・こしょうで
味付けをし、ねぎを入れ、あらびきこしょうをかけて出来上がりです。
コムタンとは
牛肉や内臓などをコトコト長い時間をかけて煮こみ、牛肉のうまみを存分に引き出したスープです。白濁しているのが特徴です。「コム」はもともと膏飲(コウム)という言葉で長い時間かけて煮出すということで、「タン」はスープという意味です。「コムクク」とも呼ばれます。
牛の胸部の肉、スネ肉、肺、胃、腸などの各部位を長時間煮込み、そのスープに茹でた牛肉を薄切りにしたものを具として乗せ、ネギ等の薬味を加えて食べるというシンプルな料理です。ご飯を入れて食べても美味しいです。
専門店をはじめ、食堂、学生食堂、など幅広い飲食店で食べられる料理です。全国的に食べられている料理ですが、全羅南道の羅州(ナジュ)には透き通ったスープに粉唐辛子を振った赤茶色のコムタンがあり、郷土料理として認知されています。
他にコムタンの名がつく料理としては、鶏肉を煮込んだ「タッコムタン」、牛のテールを煮込んだ「コリコムタン」などがあります。