ガンギエイというエイの一種の刺身で、生のままでも食べますが壺に入れて自然にアンモニア発酵させた物が珍味として有名です。
一般的な材料
・ガンキエイ
・サンチュなど
・キムチなど
ホンオフェの作り方
①瓶の底に4個程度の石を平たく敷きます。
そして石の上にワラや松葉を3cm 程度敷きます。
②ガンギエイ表面のつるつるした液体が溜まった「コブ」を残した状態で切り、
そのエイの切り身を密着させずにまばらに散らして置きます。
(黒山島産ガンギエイの皮にある「コブ」には発酵バクテリアが多く、
これを残すことで独特の味付けになります)。
③ワラや松葉をかぶせるように3cm程度敷き、エイの層とワラや松葉の層を
交互に積み重ね、瓶口にビニールをかぶせ、輪ゴムでしっかり密閉します。
④暖い日は日陰で2~3日位、寒い時は7日程度発酵させます。
(気温や日照具合によって調節します。)
⑤毎日定期的に匂いを確認し、適度に漬かった段階で取り出します。
冷蔵庫で保管することで長期保存が可能になります。
⑥サンチュなどに包み、お好みの調味料で食べます。
ホンオフェとは
ホンオフェはで、ガンギエイの身を壷などに入れて発酵を促進させたものの切り身です。
エイを壷などに入れて冷暗所に置き、10日ほど発酵させるとエイの持つ尿素などが加水分解されてアンモニアが発生し、ホンオフェが出来上がります。
韓国全羅南道の港町である木浦(モッポ)地域の郷土料理だそうです。プサン、ソウルなどでも食べることは出来ますが、全羅南道以外で供されるものの多くはただのエイの切り身で、身に軟骨が付いていてコリコリとした食感を楽しみ、さっぱりとしたものが多いです。本場ものは凄まじいアンモニア臭がし、涙を流しながら食べることになるそうです。口に入れたあとに、マッコリで流し込むのが通の楽しみかたとされています。
そのアンモニア臭から外国人や初心者には敬遠されますが、韓国では高級食品のひとつで、朝鮮半島南部のホンオフェの本場では結婚式など冠婚葬祭に欠かせないごちそうとなっています。