ワカメを煮込んだ韓国のスープで、その優れた栄養価から出産後に女性が食べる料理とされ、また母親に感謝する意味から誕生日の定番食ともなっています。ワカメ特有のヌメリ成分は食物繊維のアルギン酸で、体内の余分なナトリウムや腸内の余分なコレステロールを排出し、高血圧や脂質異常の予防に有効に働きます。栄養価の高い牛肉と強壮作用の高いにんにくをプラスすることで、胃腸を強化します。
一般的な材料
・乾燥わかめ
・にんにく
・ダシダ(韓国のだし)
・お湯
・塩
・ごま油
・ごま
わかめスープの作り方
①フライパンを熱し、ごま油をひき、摩り下ろしたにんにくをこがさないよう炒めます。
② ①にあらかじめ水で戻して水をよくきったわかめを入れ焦がさないよう炒めます。
③ ②にお湯を入れ、ダシダを味をみながら入れます。
塩で味を調えたらゴマを入れ出来上がりです。
<ポイント>
にんにくとわかめは焦がさないように炒めましょう。
水をいれるとわかめがくたくたになってしまうので、あらかじめ沸かしておいたお湯を入れましょう。
ダシダは好みで加減して入れましょう。
わかめスープとは
ワカメを入れたスープで、「ミヨッ」は韓国語でワカメ、「クク」はスープを表します。
宮廷ではクァクタン(藿湯)、またはカンクァクタン(甘藿湯)と呼ばれていました。
鍋にゴマ油をひき、牛肉とワカメ、みじん切りニンニクなどを炒めた後に、水を注いで煮込み、醤油で味付けます。ワカメにはカルシウムやヨード、各種ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれており、栄養価が非常に高いので、韓国では昔からミヨッククは妊婦、授乳期の母親、成長期の子供などによく食べさせてきました。
現在でも産後の母親には必ずミヨッククを食べさせる習慣があり、またドラマなどでも見たことがあると思いますが、誕生日の日に食べる料理としても有名です。
主に家庭で作られる料理ですが、美容に良いという理由からエステに併設された食堂でも食べられる場合が多いです。またワカメは触るとぬるぬるしていることから、滑るにつながるとされ、試験の日にはミヨッククを食べてはいけないという話もあります。
類似の料理としては、牛肉の代わりにムール貝を用いた「ホンハプミヨックク」、済州島の名物であるアマダイを利用した「オットムミヨックク」、ウニを利用した「ソンゲミヨックク」などがあります。