冷たい冷麺で、麺には細めでコシがある興咸(ハムン)式とちょっと太めで柔らかめの平壌(ピョンヤン)式とがあります。からしとお酢で好みの味にして食べます。
一般的な材料
・韓国冷麺
・濃縮冷麺醤油スープ
・キムチ
・ごま油
・いりごま
・塩
・砂糖
・豚ばら肉
・胡瓜
冷麺の作り方
①下準備をします。
・胡瓜は『千切り』にカットします。
・豚ばら肉(両面)に塩をふります。
②熱したフライパンに豚ばら肉を入れ、両面をこんがりに焼きます。
③沸騰した多めお湯で、冷麺を湯がきます。※15~20秒が目安
④茹で上がった冷麺をザルに入れ、冷水で水洗いしてしっかり麺のヌメリを取ります。
⑤冷麺をお皿に盛り、砂糖、ごま油、濃縮冷麺醤油スープ、水の順に加えます。
その上にキムチ、胡瓜、豚ばら肉、いりごまをのせ出来上がりです。
冷麺とは
冷たいスープに入った冷麺で、「ムル」は水、「レン」(ネン)は冷たい、「ミョン」は麺です。冷麺は通常「ネンミョン」と発音されますが、ムルという語が前についた場合は発音変化が起こり「レンミョン」と変わります。
冷麺には、冷たいスープに麺を入れた平壌式のムルレンミョンと、麺に唐辛子ベースのヤンニョム(合わせ調味料)をかけて食べる咸興式のピビムネンミョンの2種類があり、区別するためにムルレンミョンと呼ばれています。
ムルレンミョンは、冷たいスープに麺を入れたものです。特徴は腰の強いシコシコした麺です。ソバ粉や緑豆粉を用いて麺を打ち、牛肉、豚肉、鶏肉、キジ肉などでダシをとったスープにトンチミの汁を加えてスープを作り、薄切りの牛肉(または豚肉)、薄切りの大根キムチ、キュウリ、梨、ゆで卵などの具を乗せて、カラシと酢を添えて供されます。麺は押し出し式で作られます。専門店や、焼肉店で食べられるメニューであり、焼肉を食べた後の食事メニューとしても人気が高いです。
その他、一般の食堂でも夏になるとシーズン限定で冷麺を始めるところが多く、夏が近づくと「冷麺開始」の貼り紙を街のあちこちで見るようになります。最近は冷麺の種類も多様化しており、葛粉を材料にして作った「チンネンミョン」、麺に緑茶を練りこんだ「ノクチャネンミョン」、ドングリの粉を用いた「トトリネンミョン」など多数が存在します。
釜山をはじめとした南部地域の郷土料理として知られるミルミョンは、朝鮮戦争の際に北部地域から避難して来た人たちが故郷の味を懐かしみ、南部地域でよくとれる小麦粉を用いて冷麺によく似た料理として作り始めたものです。
また江原道にはソバ粉で麺を作るマッククスというよく似た料理があります。