唐辛子とニンニクを使わないので辛くない、汁気の多い白いキムチです。白菜や大根、カブ、きゅうり、セロリ、人参、芹など、お好きな野菜をいろいろ取り合わせて漬けます。
キムチでありながら冷たいスープの役割もあり、食事の前に出てきて喉と胃を潤し、食欲を増進させます。また水キムチの汁は、冷麺の汁に欠かせません。
一般的な材料
・大根
・ラディッシュ
・白菜
・塩
・粉唐辛子
・アミの塩辛
・調味料
-塩水
-にんにく
-生姜
-梨
-ゆずの皮
水キムチの作り方
①大根は皮をむき細めのイチョウ切りにし、ラディッシュは薄切りにします。
②白菜はきれいに洗い、2cm角に切ります。
③ ①.②に塩を振り、しんなりしたら軽く絞ります。
④水を沸騰させ、アミの塩辛を加えてひと煮立ちさせ、こして冷まします。
⑤調味料と④を合わせたものを③に入れ密封容器に入れます。
冷たい所に1.2日置いてから夏場はすぐに冷蔵庫に入れます。
食べる時に糸唐辛子を盛りつけます。
<ポイント>
翌日から食べれますが、3.4日してから酸味が出て美味しいです。
変わる味を楽しみながらいただき、1週間が食べ頃です。
水キムチとは
もてなし料理にふさわしい贅沢感のあるキムチです。爽快な酸味と発酵味のコンビネーションがサッパリとしながらも深く、柿や柚子が入るので、味も香りも素晴らしく仕上がります。韓国では具を食べるより汁を楽しむ食べものだとも言われ、脂っこい物を食べた後の口をサッパリさせたり、また胃腸の働きを助けたりもします。冷たい食べ物ですが、しっかり乳酸発酵していて体にも良いので夏バテなどに、ちょうど良い食べ物です。しかし、長く保存すると彩りが悪くなるので出来るだけ早く食べきるようにしましょう。
キムチを食べる時は、必ず漬け汁ごと器に盛ります。保存容器から取り出すときは、汁気を絞るのではなく軽く切るくらいにします。
キムチはどんな食事の時でも食卓に並びますが、普通2,3種類くらいを並べます。例えば、白菜キムチにカクテキにトンチミ、など食べ味や歯ごたえの異なるものを組み合わせます。その中に水キムチは必ず1種類組み合わされます。
また、食べ方は水キムチはスッカラ(スプーン)を使って食べますが、他のキムチはチョッカラ(お箸)を使って食べます。食事の一番最初には、日本でお味噌汁に最初に端をつけるのと同じように、水キムチに箸をつけます。