鶏一匹まるまる使うこの「サムゲタン」は、漢方の王道的存在の高麗人参やニンニク、ナツメ、クリなどと一緒に煮込むタン(湯・スープ)料理で、たくさんある韓国料理の中でも特に栄養価が高い"補身料理"として韓国人の間で長く親しまれて来た健康メニューです。また暑い夏には夏バテ防止効果があります。
一般的な材料
・鳥
・もち米
・朝鮮人参
・栗のむき実
・ニンニク
・ショウガ
・ねぎ
・コリアンデイツ(無くてもOK)
・ごま油
・酒
・鳥がらスープ
・塩、こしょう
・水
サムゲタンの作り方
炊飯器を使ってサムゲタンを作ります。
①にんにく、しょうがは、包丁でつぶしておき、ネギの青いとこは、臭み消しに、
白いとこは斜めぶつ切りにします。
②鶏肉はフォークで穴あけて分量外のお塩を少しすり込んどきます。
③お釜に上から入れていき、全部入れて最後にお水いれます。
④上に「灰汁取りシート」被せて炊飯スタートを押します。
炊けたら10分ぐらい保温して出来上がりです。
<ポイント>
お水の入れすぎには注意しましょう。
サムゲタンとは
ひな鳥の腹腔にモチ米、ナツメ、栗、朝鮮人参などの薬効のある材料を詰めて煮る滋味豊かな水炊き風のスープです。ケサムタン(鶏参湯)とも呼ばれます。参鶏湯の「参」は朝鮮人参の「参」を表し、朝鮮人参と鶏を煮込んだスープという意味です。夏バテに効く、補身の料理として親しまれていて、夏には好んで食べられます。
若鶏の腹に具を詰めた後、ネギ、ニンニクなどとともに、骨が自然に外れるくらいまで柔らかく煮込みます。調理の際に味付けはほとんどなされず、食卓にて食べる人が塩や胡椒で好みに味付ける場合が多いです。やわらかく煮込んだ鶏肉をさじでほぐし、中に入っている具やスープを一緒に食べます。
主に専門店で食べられるメニューですが、一般の食堂でも稀に出すところがあります。ポシンタン(補身湯)と並び季節料理として知られています。
類似の料理としては、量が多いため鶏を半分にして供するパンゲタン(半鶏湯)や、烏骨鶏を用いて作るオゴルゲタン(烏骨鶏湯)などがあります。