直訳すると「鶏一羽」という意味で、その名前の通り鶏をまるごと一羽鍋で煮た料理です。ハサミで切り、タレにつけて食べます。タレはタテギと呼ばれる唐辛子、にんにく醤油、酢、からしを好みに合わせて混ぜて作ります。専門店でしか食べられず、最後はカルグクスを入れてシメます。
一般的な材料
・鶏一羽
・具材
-ネギ
-お塩
-にんにく(スライスしたもの)
-にんにく摩り下ろし
-しょうが摩り下ろし
-鶏がらスープの素
-水
タッカンマリの作り方
①鶏がらを臭みを取るためにさっと一回下茹でします。
②鍋に具材を全部入れて、2時間くらい煮ると出来上がります。
<ポイント>
鍋が沸騰してきたら、こまめにあくを取りましょう。
お肉はむしって、お塩をつけて食べると美味しいです。
タッカンマリとは
丸鶏を煮こんだ鍋で、「タッ」は鶏、「ハンマリ」は1羽という意味で、直訳すると鶏1羽となります。
日本では「タクハンマリ」、「タッハンマリ」などの名前でも表記されますが、実際の発音ではタッカンマリがもっとも近いです。名前の通り、水炊きされた丸鶏がそのまま鍋に入って出てくるので、それをハサミで食べやすい大きさに切り、濃口醤油、酢、カラシ、タデギ(唐辛子、ニンニクなどを混ぜ合わせたペースト状の調味料)などを混ぜ合わせたタレにつけて食べます。好みによってみじん切りのニンニクや、白菜キムチを入れて食べても美味しいです。鶏のダシがよく出ているので、鶏肉を食べ終えた後はカルグクス(切り麺の温かい麺料理)やお餅(トック)を入れて食べると絶品です。そしてカルグクスを食べた後、さらにご飯を入れてポックンパを作る場合もあります。こちらも絶品です。
発祥の地はソウルの東大門周辺と言われ、特に鍾路5街~6街にかけての一帯には専門店が立ち並んでいますが、ソウル以外の地域ではほとんど知名度がなく、提供する店もまず見当たりません。ソウル在住者でも知らない人が多く、限られたエリアでのみ発達した特種な料理です。しかし、一方で日本人観光客への認知度は不思議と高く、ソウル以外のエリアや日本でも食べたいという声は多く聞かれます。
東京では2003年頃からタッカンマリをメニューに加える店が少しずつ出来はじめ、2005年には福岡県の博多区天神に専門店「鶏一羽(タクハンマリ)」がオープンしました。
類似の料理としては同じく丸鶏を水煮にした「ペクスク」、雛鳥の腹にもち米、朝鮮人参などを詰めて煮込んだ「サムゲタン」があります。