1980年代に新しく生まれた鶏料理で、醤油ベースのタレに400度の高温で20分蒸した鶏、玉ねぎ、唐辛子、じゃが芋、人参などの野菜を加え、最後に春雨を入れて強火で煮た、甘さと辛さが一度に味わえる料理です。韓国では同じく鶏料理のタットリタンにプルコギの味付けを加えたとものとも言われてます。
一般的な材料
・鶏肉
・主野菜{じゃがいも・にんじん・玉ねぎ}
・副野菜{長ねぎ・赤唐辛子・青唐辛子}
・はるさめ
・タレ
-水
-粉唐辛子
-濃い口しょうゆ
-砂糖
-料理酒
-おろしにんにく
-コチュジャン
-みずあめ
-こしょう
-ごま油
チムタクの作り方
①はるさめを4分湯がき、食べやすい長さに切ります。
②お鍋にタレを入れて混ぜ合わせ、一口大に切った鶏肉、じゃがいも、人参、くし切りにした玉ねぎを入れます。
③しばらく煮込んだ後、①のタンミョンをお鍋に入れ、さらに煮込みます。
④じゃがいも、人参が柔らかくなって、はるさめに味が染み込んだら出来上がりです。
チムタクとは
鶏丸々一羽を、野菜や麺などと一緒に煮込んだ料理で、「チム」は蒸し煮、「タク」は鶏という意味です。「タッチム」とも呼ばれています。
1980年代中ごろ、慶尚北道(キョンサンプット)の安東(アンドン)の在来市場にあるトンタッ(鶏の丸焼き)路地で新しく生まれた鶏料理です。醤油ベースのタレに400度の高温で20分蒸した鶏、玉ねぎ、唐辛子、ジャガイモ、人参などの野菜を加え、最後にタンミョン(春雨)を入れて強火で煮た、甘さと辛さが一度に味わえる韓国風無国籍?料理とも言われています。
注文は鶏肉を1匹、1匹半、2匹というように何匹単位でなされ、大皿に盛られたものを数人で囲んで食べるのが一般的です。
主に専門店でのみ食べられる料理で、チェーン店も多いです。2001年~2002年にかけては大流行しました。韓国の鳳雛(ボンチュ)チムタクのチェーン店が新大久保にオープンしています。鳳雛チムタクはチムタクを韓国で最初に大ヒットさせ、現在韓国に127店舗を展開している大手のチェーン店です。
醤油ベースの味付けなので比較的、日本人には受け入れられやすい韓国料理だと思いますが、後からじわじわと辛さが来ます。そして、鶏肉はもちろんですが、チャプチェ等に使われている「タンミョン」という韓国の春雨が、隠れた主役になっていると思います。もちもちとした触感と、甘辛いタレが絡んで最高においしいです。