ユッケジャンは夏場の疲れに効く栄養食の一つで、牛肉のあばらの部分を十分に煮込んでから筋状に引き裂き、さらにそのスープにネギをたっぷり入れ、唐辛子粉と唐辛子みそで辛くこくが出るまで煮込んだものです。
一般的な材料
・牛肉
・野菜{豆もやし・ねぎ・エリンギ ・しいたけ・水煮ぜんまい}
・水
・酒
・ごま油
・牛肉の下味
-唐辛子の粉
-しょうゆ
-おろしニンニク
-おろししょうが
-酒
-水
ユッケジャンの作り方
①牛肉に分量の下味をもみ込みます。
②エリンギ、しいたけ、ねぎは食べやすい大きさに切ります。
ぜんまいは水気をきって,食べやすい大きさに切ります。
③鍋にごま油を熱し,下味をつけた牛肉を炒め、水,酒,を加えて煮立たせます。
④エリンギ,しいたけ,ぜんまいを入れて,10分ほど煮込み、仕上げにもやし、
ねぎを入れ,軽く煮込みます。
⑤最後に醤油,塩で味を整えて,出来上がりです。
<ポイント>
牛肉は切り落とし,焼肉用などを食べやすい大きさにしましょう。
唐辛子は韓国のものをたっぷり使うと辛味とコクが出ます。
ねぎ、もやしは食感を残すために最後に入れて下さい。
ユッケジャンとは
細切りにした牛肉を入れた辛いスープで、漢字では肉狗醤と書き、犬肉で作る狗醤(ケジャン)というスープ料理がユッケジャンの由来となっています。
湯がいたものを手で裂くか、または細切りにして用いた牛肉を、たっぷりの湯に牛の内臓、長ネギ、豆モヤシ、ワラビ、芋茎などとたくさんの野菜を入れ、唐辛子、ニンニク、醤油、コショウ、コチュジャンなどを用いて辛く味付けします。
かつては宮廷料理の一つとして発達した料理ですが、専門店などは特になく、一般の食堂にて1人前から食べることが出来ます。
慶尚北道の大邱(テグ)に同様の料理があり、こちらは大邱の地名をとってテグタン(大邱湯)と呼ばれます。しかし、その呼称はほぼ消えており現在の韓国ではごく一部でしか使用されておらず、韓国人でもその存在を知る人は少ないです。逆に日本の焼肉店などでは「テグタン」の呼称が今も残っており、ユッケジャン風のスープをテグタンと呼ぶ店が多いです。牛肉の代わりに鶏肉を使った「タッケジャン」というのもあります。